雁国の話。いい統治者がどんなタイプかわからないけど、尚隆はキライなタイプじゃないなあと改めて思った。蓬莱で生まれ育ったからかちょっと異端な感じだけど、この話のその後の雁が既に描かれているからか、胎果の身軽で遊び心のある王って、この世界ではすごくいいなあと思いました。久々に読んだけどこの尚隆かっこよすぎるだろ。いろいろといちいちかっこいい。
麒麟はやっかいな生き物だなあと、高里の話で思ったけれど六太見てても思うなあ。慈悲深くて血が嫌いで。しかしこの話を読んでて一番恐ろしいのは斡油ですな。こういうタイプいるんだよ、人のためと言いながら結局自分のため、自分が不利になると誰かになすりつけて逃げる、逃げ道を残すために人にやらせる、こんな愚かな人がキレイにみせたら素晴らしい人に見えるんだから色々と恐ろしいです。
