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読了_20

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

ぼくのメジャースプーン (講談社文庫)

秋先生とふみちゃん再び登場。明確にはなってないけと(多分)月子と恭司と真紀ちゃんも。この3人は「子どもたちは〜」のイメージのままだったからすぐわかるけど、恭司は月ちゃんに会えるんですね。子どもたちは〜のラストを思い出すと月ちゃんと恭司ってもう会えないのかと思ってた。分量を量らずにマドレーヌ作るなんて月ちゃんらしいなー。
今回は「力」を持った「ぼく」が大好きなふみちゃんが巻き込まれた事件の犯人に対して自分の「力」を使ってどうにかできないか、ということを秋先生と「力」について色々教わりながら自分で考えて、そして犯人と対峙して…というお話です。「ぼく」が考えて使った「力」、その言葉の意味、秋先生と「ぼく」のしてきた会話、色々とガツンとくることが多かった作品で、事件の内容とか罪の捉え方とか、色々と自分も読みながら考えてしまってたりしました。ラストは「ぼく」のせいでガツンとやられてしまったけど、でもふみちゃんにとっては第一歩なのかなという終わり方で好きですね。辻村さんの作品って好きだけどこの人いい性格してんなーと思ってたけど、その中でもこれはストレートに好きです。おもしろかった。