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夏のくじら

夏のくじら

高知のよさこいが舞台のお話。父の郷里である高知へ進学しいとこのタローちゃんに半ば無理矢理参加させられたような感じでスタッフとしてよさこいに参加する事になってしまった篤史。篤史と鯨井町チームの熱い夏が描かれているんだけどよさこいを名前だけしか知らない自分にとってもよさこいの熱さとかが伝わってきて篤史や多郎と一緒になってワクワクしながら読み終えた。そもそも篤史は4年前に1度だけ参加したよさこいで出逢った女性を探したいという思いを抱えててそれも絡まっていて、篤史を含め志織や月島とか恋愛要素も含んでるんだけどそれを含めてさわやかな雰囲気。本当ならもっと先の後日談やそれこそその日のその後まで描くこともできるんだろうけどよさこいのあの熱を持ったところでストンと終わっているのがいいのかなあ。この後は自分で好きに描けるし明るく開けている感じがあった。大崎さんはミステリーばかり書いてきたけどこういったテイストの作品も十分楽しめる。これはすごい楽しかった。オススメ。
カジくんはかめたんみたいなビジュアルかなあと考えながら読んでしまったww絶対似合うwww