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くちびるに歌を

くちびるに歌を

五島列島にある、とある中学校の合唱部の話。部員である仲村ナズナと桑原サトル、二人の視点で交互に描かれて進んでいくんだけど、二人とも家庭の問題で色々と抱えていて、うまくいかない事があったりするんだけれど、人に触れ、友情も恋愛も家族のことも、ちょっとずつでも前に進めている、そんな彼らの青春物語。
ナズナの恋心はちょっと切ないよなあ。サトルは合唱部に入ったことがきっかけで人と関わることができるようになり、最初と最後では別人のよう。こういう時期をやりなおしたいなあ、と思えてくる話しでした。