読了109〜111

マヨイガ〈上〉―封殺鬼シリーズ〈12〉 (小学館キャンバス文庫)

マヨイガ〈中〉―封殺鬼シリーズ〈13〉 (小学館キャンバス文庫)

マヨイガ〈下〉―封殺鬼シリーズ〈14〉 (小学館キャンバス文庫)

三吾メインの話。東北で御影の術者が一伏を殺したという大問題勃発。三吾の変わりに兄・眞巳が次期当主として東北に差し出され、三吾が御影家の言うことに耳を貸さずに兄救出と問題解決に向かうんだけど、三吾好きにとってこの話はものすごーくおもしろかった。三吾と眞巳が互いに少しだけ相手のことを理解できて、兄弟で語るシーンとかすごく好き。途中ウザすぎる本家の中の悪役ポジな神島が口はさんでくるんだけど、そこでピシャリと神島を拒絶する眞巳かっこいい。達彦が言うとおり、眞巳は何度でも三吾の変わりにこういう仕事をしていくんだろうな…でもここから少しでもいい兄弟になっていくといいな。三吾に眞巳への気持ちについてサラリと言ってしまう聖の簡単に物事をとらえるあの感覚は救われるよね。あと今回の舞台遠野の一伏の生き残り・昆も三吾との相性よかったな。
ユミちゃんが達彦をどう思ってるのかわからないけど、今のところ達彦は悪役路線つっぱしってるよね。今後三吾たちが当主になったとき、どの家が鬼使いになってるのか。気持ち的な面と実力的な面では三吾が一歩リードな気がしなくもないけど。