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読了32

階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)

階段途中のビッグ・ノイズ (幻冬舎文庫)

クスリに手を出した先輩のせいで廃部寸前に軽音部。誰も音楽をやらない軽音部で一年耐えてきた啓人と幽霊部員だった伸太郎が顧問を見つけ、バンド仲間を見つけて、田高マニアに向けてバンド活動をしていく青春モノ。見つかったメンバーはイケメンギタリスト勇作とドラムの徹。
啓人が軽音に入った理由は兄のように田高マニアに出たいという気持ちから。廃部にならないためにも田高マニアに出て部としての実績を作って…そんな中で集まる顧問とメンバー。一人で音を出してた啓人がみんなと音を出して初めて気づいたこと。楽しくみんなとバンド活動をすることを学んだ勇作。音楽を通してそれぞれが躓きながらも成長して、すごい青春してる!と感じる作品でした。みんなで音を楽しんでるあの初期衝動みたいな熱さが伝わってくる。
部員の4人以外にも顧問のカトセンが意外と…だったり、軽音のみんなに最初から友好的だった啓人の思い人の亜季、規則順守命の体育教師・水泳部顧問の森淑美、ほかにも徹が好きで好きでたまらないとみんなに話しまくる長谷川さんや、イヤミばかり言うクラスメイトの沢尻、軽音部OBで啓人の兄の剛、などなど登場人物も個性的な面々がたくさん。久々にスカッ!とおもしろい青春モノを読みました。本当におもしろかったー!これは万人にオススメ。