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読了29

悪意 (講談社文庫)

悪意 (講談社文庫)

野々口と加賀の残した記録を読むという方法で進んでいく。犯人は最初からわかっているんだけど、手口や理由を含めて事件の全体が話が進むにつれて浮かんでくるけど、「悪意」ということが最後でよくわかる。本当に悪意というものはこわいくて、特に深い理由なんてないけどなんかムカついたっ思うこと自体がすごくおそろしいことのように感じる。自分は加賀の目線に立っていた気がするから最初に事件の真相を野々口のまとめで納得しかけたけど、加賀が違和感を感じる辺りから自分もモヤモヤしていて、過去の知り合いたちへの聞き取り調査を読むうちに、結末が見えてきてどんどんおそろしくなっていった。二転三転するような展開で最後までいっきに読めた。加賀シリーズ最初2冊はわりとダメだったんだけど、人気作ってやっぱりおもしろいわぁ。