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読了20〜21

ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

ロミオとロミオは永遠に〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)

ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

ロミオとロミオは永遠に〈下〉 (ハヤカワ文庫JA)

未来の日本。現代のツケがまわってきた世界の日本。「大東京学園」なる学校に入学しそこでの学園生活を描いたお話で、広い意味では学園ものでもあるわけだし、友情という名の青春ものでもある印象。
今後の人生のため、自分の家族や親戚その他諸々、将来のため、大東京学園に入学し卒業総代となるべく勉学に励むつもりで入学してみたらそこはとんでもない学園生活が待っていた。クラス分けに23区の名前を使っているんだけど、「北」クラスは1年の中でも一番下のクラスで、3年だと一番上のクラスは「千代田」クラス、もっと特別なのは「港」クラスと、区のイメージを反映させているような設定なんだけど、これヒドイww東京タワー、東京ドーム、山手線などなど今の東京にあるものが出てきたり、20世紀に流行ったものなんかが出てきたり、結構凝ってるお話でした。
アキラとシゲル、シマバラとイワクニ、オワセとイワキみたいなシンメ的ポジの2人が色々出てくるんだけどアキラとシゲル以外は最後泣けてくる…!裏切り者がいるんじゃ…?ってところで新宿クラスのみんながあやしい的な雰囲気になってきてるけど、予想通りの人物が犯人でした。メインで関わってないけどチョコチョコ出てくるのがあやしいんだよね。理由はわからないけどコイツだろうな〜と予想はできた。
ラストはそんなオチなの???という終わり方だったけど学校に入ってから脱走までドキドキしっぱなしで面白かったー。恩田さんはやっぱり最近よりは昔の作品の方が好きです。だからこそ薇のなかの蛇には期待したいんだけど。