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読了_23

ベンハムの独楽

ベンハムの独楽

一応連作短編集だけど、微妙にその話にも別の話で登場した人が登場してるパターンだったりするから、話としてはすべてが同じ一貫性を持ったものではないのかなあ。2つの体に1つの魂が宿った双子や文字から栄養を摂取する男だったりと、ちょっと不思議なことが起こってて、でも不思議なことって実は起こってなかったんだよと思わせながらも「あれでもホントに…?」と思わせるような雰囲気で、読んでて後に残るような作品でした。あまりスッキリしないような話もあったけど甘酸っぱい学生生活で得た宝物のような話があってそれは好きでした。ダンサーの彼がよかった。