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読了_146

海の底 (角川文庫)

海の底 (角川文庫)

巨大エビに襲撃された横須賀。潜水艦に逃げ込んだ自衛官と子どもたち。助けようとする警察と自衛隊。というのが大まかな設定で、エビ退治+自衛官と救助された女性との恋が描かれた作品。自衛隊3部作の中だとこれが一番好きかも。
子どもたちのお山の大将圭介がいるよねこういうマザコン男子!てきママに操られ男子でウザいんだけど彼が案外キーパーソンだったりする。声が出ない翔をひどい目にあわせた最低ヤローだけどあれがあったから翔が喋れたんだとすると皮肉ですよねー。巨大エビは最終的に警察じゃ倒せず自衛隊出動で倒して一件落着。最後に夏木と望の恋愛問題が残ったんだけど、この2人の設定は有川さんっぽいかな、と。口は悪いけど実はいい人な夏木と、コンプレックス有りの望で、その弱いところを何気にグッと掴まれるという、ズルいw設定。ベタ甘じゃないけど、冬原のキャラがいい感じで夏木と対比取れてたし、読みやすかったし、おもしろかったです。「クジラの彼」先に読んでたからもう一度読み直したいなー。