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読了_130

神様のカルテ

神様のカルテ

主人公である一止の喋り方が夏目漱石を敬愛するあまり古風な喋り方で変人とまわりの人から思われてしまいがちなんだけどちょっとそこがモリミーの描く主人公と似てる気がする。話の内容は全く違うけど。
一止は365日24時間営業の病院で働くお医者さん。その病院での患者との心温まるエピソードなんかが描かれているわけですが、安曇さんの話が一番ホロリと来ました。海堂さんの作品読んでても医療制度自体が壊れかけてて大変なことになってるのはわかるんだけど、こういった病院がひとつでもおおく地域に根付いていくといいなあ。延命治療するかどうか、どうやることが一番よかったのか、このテの話はどこまでいっても永遠に答えのでないモノだけど、安曇さんは幸せだったと思う。学士殿と男爵とどくとるの関係性もよかったなあ。学士殿を見送るところが好きだった。