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読了(113/100)

ころころろ

ころころろ

連作短編集なんだけど目に関する話がずっと続いていて長編と考えていいような作品。出だしは一太郎が12歳の頃の淡い恋心を織り交ぜつつも「目」にまつわる事件を解決。そして成長した一太郎はふとした出来事から目が見えなくなり、それを兄やたちが助けようとする話の中でもまた不思議な出来事があってそれを解決していく、という流れが大まかな流れ。12歳の一太郎の恋を見守る兄やたちの姿が微笑ましいんだけど、今回は兄やがそれぞれメインとなる話も入っていたり、バラエティーに富んだ?内容だったかな。今までは女性絡みといえば仁吉と思ってたけど佐助案外やるなーなんて思ったり。結局目はみんなの助けと一太郎自身の力で光を取り戻したけど、今回は恋愛が絡んでしまってちょっと切ないようなそんな終わりでした。このシリーズって飛びぬけていいよ!とは思わなくてもじんわりといいなあーと思える作品ですよね。シリーズ長くなっても割と変わりなく、でもおもしろくない方向へ持っていかれもせず、貴重なシリーズものだと思う。