sui

読了(104/100)

宵山万華鏡

宵山万華鏡

どちらかというときつねのはなし寄りの不思議な出来事を描いた作品だったんだけどこれはキライじゃない。最後の話が終わってまた最初に戻るという、この円な感じ。物語全体が万華鏡なんだね、きっと。それぞれの話は、2つが対になっているんだけどそれが3つあって、2つ目の話はいつものバカ騒ぎしてる大学生が描かれてるので、いつものもりみさんのはちゃめちゃもりみワールドも一応描かれてます。柳さんたちの宵山を繰り返すあの水晶というか万華鏡。姉妹を引きずりこもうとしてる同じ顔の同じ浴衣の少女たち。その間に挟まれた、偽宵山作りの話が一番不思議じゃないようで、でも柳さんたちの話では不思議な世界で。そういうすっきりとしない不思議な部分はきつねのはなしに似てる。ただ、あの作品と違うのは読後感がそこまで悪くないというところかな。