- 作者: 雪乃 紗衣,由羅カイリ
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上巻は秀麗サイド、下巻は劉輝サイドの話がメインと考えていいのかな。下巻の劉輝への臣下たちの態度には、涙が出てくるシーンがあったり、思えば最初はとんでもないところからのスタートだった王が、こんなところまできたんだなあと感慨深く思えるようなシーンがたくさんあって、なんだか色々ジーンとしてしまうことばかり。劉輝VS旺季という図も、思い描く先は同じところのような、だけどそこへ行くまでの道は全く違っていて、その違ったところで劉輝の優しさがあふれているが、劉輝らしくて、あの対面するシーンは本当に好き。正直途中から不穏な空気が漂う展開になってきて、誰もがあやしくて…という話で、厭きてきてたところもあったんだけど、こういういラストが読めてよかったなあと思う。
静蘭が劉輝のためと思って旺季を…と思い紅州についてきたけどでも思いとどまったり、楸瑛が本当の意味で劉輝と共にあったこと、まわりのみんなも少しずつだけど成長しているのもたのもしい。だけど後半静蘭結構空気だよねw絳攸出番なくてもっと空気ww今まで出てきた奇人とか景柚梨とかも名前がチラと出てくるだけだったり、そういうところは残念だったなというのは残るけどあの太さで出ないならもうあきらめるしかないよね。
劉輝と秀麗の関係性も劉輝がちょっと進歩していたり、おもしろかったな。後日談も結婚に関してはよかったねぇとしか言えないけれど二人の時間が一年って短いよなあ。