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偉大なる、しゅららぼん

偉大なる、しゅららぼん

琵琶湖のほとりに住む日出家と棗家。両者は昔から琵琶湖の力により特別な力を持っている一族であり、互いにいがみ合っている関係。そこにもう一人力を使う人が現れて家存続の危機に直面する二つの家。
主人公の涼介と、同じ年で本家跡継ぎの淡十郎、対する棗家の広海。クラスメイトの速瀬は校長の娘で、淡十郎は彼女に恋するけど、彼女は棗広海が好き。
前半は日出家と棗家について明らかになりながら淡十郎のぶっ飛んだところも明らかになり、後半は両家が力を合わせて戦うんだけど、涼介も普通じゃないけどほかの人たちが更に普通じゃないから、涼介がすごくまともというか普通というか、そういう人に見えてしまう。例えば涼介の兄浩介はイケメンで力を使いマジシャンしてるし、グレート清子は文字通りグレートだし、出てくる人みんなが普通じゃない。
ホルモーの次くらいに万城目さん作品でおもしろい!と思う作品でした。プリンセス・トヨトミより好きだなあ。映像化が想像しやすい作品。