sui

読了_18

球形の季節 (新潮文庫)

球形の季節 (新潮文庫)

久しぶりに恩田さん読みました。あらすじ的にホラーっぽく書かれてたから小夜子とか不安な童話みたいにンギャー!とおそろしい話かなと思ってたらそうでもなくて、どちらかというと不思議な話で月の裏側に近いかな。
こうなるといった噂が広がって実際にその噂が本当になる。その噂の出所を探っていくうちにある人物に行きつく…そして最終的には…という話だったけど、彼らはどういうカラクリか知った上でもそれに乗ってしまいたいという魅力的なことなのか…わかんない。そしてみんながどうなったかわからないけど主人公はその土地のみんなと同じように彼らを待つ、と。うーん、こう書き出してもなかなか理解しづらいというか、本当に不思議な話だった。恩田さんならではの読後感の悪さはあります。みんなどうなったのかな、って。結局本当の世界に一番近い彼女だけが残されるのか…謎。