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読了(110〜111/100)

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (上) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

子どもたちは夜と遊ぶ (下) (講談社文庫)

色々とやられたーと思う展開の中、最後iとθの関係が明らかにされた瞬間、「あ、そこなの…」とちょっとだけさめてしまった感がないとは言えないけどでも切なかったですね、最後。「月子と恭司」の最後ちょっとじわっときてしまった。
こいつがあやしいとかそういった方向へ読者の目を向けつつ、なところが、あからさまに描かれてるんだけど、そこが気になってしまって別の方向に目を向けずそのまま読んでたらところどころガツーンと「そうだったの?」とビックリしたり。いい意味で裏切られつつでも悲しい気持ちになったり、複雑だなあ。冷たい校舎〜もそういった苦しい部分が多かったけどあの作品はそれプラスホラー的要素でおびえつつ先が気になって気になって…という気持ちで読んでたけど、今回はホラー的要素よりは心理的に気持ち悪いから早くスッキリしたいって気持ちの方が多かった気がする。寄生蜂のとこはいい気分ではなかったけどそこがキモでしたね。すっきりとした気分になれない作品だけどでも割と好きでした。